ステライメージ8は現在僕が天体写真の画像処理に使用しているメインのソフトです。
天体撮影を始めて現在2年半くらいかな?
始めた当初は無料ソフトをたくさんダウンロードして使っていたのですが、現在はとにかくステライメージ8だけでどこまでできるのかを追求して楽しんでいます。
まだまだわからない事がたくさんあるのですが、それでも現在では自分がやりたい画像処理がかなりできるようになってきました。
現在ではこのソフトを作ってくれたアストロアーツさんに感謝です。
なぜならステライメージ8は初心者の僕にとって凄く使い易く余計な事を考えずに画像処理自体に集中できて学べたからです。
ステライメージ8を愛用する事になった経緯を記載しときます。
ホントに初心者の僕にとって有難かったんです。
ちなみに現在はステライメージ9が発売中です。
天体写真を始めた頃はフリーソフトで画像処理
2017年頃から画像処理をいろいろ始めたのですが、当時はとにかくフリーソフトをいろいろダウンロードして使っていました。
ネットで検索してダウンロードしてはしばらく使い、ダウンロードしては使いとアレコレたくさん使っていました。
- 画像取り込み用のフリーソフト
- 画像変換するフリーソフト
- ダーク減算用フリーソフト
- フラット補正用フリーソフト
- 手動コンポジット用フリーソフト
- 自動コンポジット用フリーソフト
- 自動比較明コンポジット用フリーソフト
- 彗星のメトカーフコンポジットができるソフトが見当たらない
- RAW現像用のフリーソフト
- 画像処理編集用のフリーソフト
- 惑星用のフリーソフト
有難いことに先人の皆さんが使い方をブログに記載してくれていたので初心者の僕でも時間を掛けて試行錯誤すれば何とかなりました。
必死にいろいろマスターしようと頑張ってましたが、それぞれ使い方を覚えるのは大変。
それに同じ画像処理をするにも、どっちのソフトでやった方が良いのかも試しながらやるので、画像処理する時間よりも毎回使い方を調べて覚えたり試したりする時間の方が断然長い。
1つの写真を仕上げるのに何日も掛かる。
しかも、初心者なのでこんなに時間を掛けても全く思ったようなマシな写真にもならず、もう天体の画像処理が嫌になりそうでした・・・(-_-;)
画像処理ソフトを1つに絞りたくなった
いろんなソフトを使っているとその使い方をマスターする時間が勿体ない。
そんなところに時間を使うよりもっと画像処理自体に時間を掛けたいと思うようになりました。
そこで広く浅くいろんなソフトを使うのではなくて、まずは1つのソフトを使いこなせるようになりたいと思ったんです。
有料ソフトを含めてどのソフトが一番良いかを考えるようになりました。
ステライメージ8とPhotoShopのどっちから購入するか?
皆さんの写真データを見ていると、PhotoShopやステライメージを使っている方が多い。
また、ステライメージ8で自動コンポジットやある程度の画像処理をして、最後の仕上げにPhotoShopを使ったりされている方も多い。
要するにこの2つのソフトがあれば天体の画像処理はOKのようだとわかったので、どっちから始めるかを考えました。
まずはPhotoShopの無料体験版をダウンロードして一日使ってみました。
PhotoShopに似た古いCorel PaintShop Prpを持っていたのでそこそこ使いこなせるかな?と思ったのですが難しかった。
画像処理の初心者の自分がいきなりPhotoShopを使うのはハードルが高いと思ったんです。
で、次にステライメージ8の無料体験版を使ってみました。
するとステライメージ8は初心者の自分でも物凄く使いやすい。
更に決め手となったのは自動コンポジット。
天体の画像処理で一番面倒なのがコンポジットなんですよね。
フリーのコンポジットソフトもあるけど、やっぱり普通の天体写真も彗星のメトカーフコンポジットも惑星も何でも対応しているのがステライメージ8なんですよね。
PhotoShopはステライメージ8のような自動コンポジットはできない。
それでオールマイティなステライメージが魅力的に感じた。
価格を比較してみた
ステライメージ8って30,000円位するので一見高そうに見えるのですが、よくよく調べてみると結構安い事に気が付きました。
初回の購入は30,000円位ですがアップデートは12,000円とかなんですよ。
で、どの位のペースでメジャーアップデートするかと言うと下記のようになっていました。
- 1997年2月=初代ステライメージ
- 1998年5月=ステライメージ2
- 1999年11月=ステライメージ3
- 2003年4月=ステライメージ4
- 2005年3月=ステライメージ5
- 2008年4月=ステライメージ6
- 2013年3月=ステライメージ7
- 2017年2月=ステライメージ8
発売当初は連続して毎年メジャーアップデートしていましたが、落ち着いてからは3~5年に一度メジャーアップデートしている感じですよね。
少なく見積もって3年に1度のメジャーアップデートとして計算すると、初回だけで計算すると30,000円÷36ヶ月=833円です。
初回以外は12,000円÷36ヶ月=333円です。
PhotoShopが毎月1,000円位なので、PhotoShopより安いんだなぁと言う事に気が付きました。
しかもステライメージ8は月額じゃないのでランニングコストが掛からず価格的にも有難い。
一見高そうに見えますが、これから天体の画像処理を始める方には値段的にも使い易さ的にもおススメなソフトだと思います。
現在はステライメージ9が出ていますので、最新版を購入して下さいね。
ステライメージできたらいいなと思う点
2年位ステライメージを使っていて、これもできたらいいなと思う点を挙げておきます。
RAWファイルでマスターダーク保存
基本的に僕は現状ダーク減算はしていないのですが、やる場合はRAWファイルのままマスターダークを作っておきたいと思うんです。
自動コンポジットパネルや編集パネルでダーク減算はできるのですが、マスターダークとして保存しておけば後から何度も使う事ができないんですよね。
StellaImage8の場合、ダークファイルをコンポジットして保存するとFitsファイルになっちゃうんです。
なのでベテランの方がやっているのはRStackerなどでマスターダークを作ってRAWファイルのままダーク減算していると思うんですよ。
そうしておくと便利ですもんね。
ステライメージでもRAWファイルでマスターダークを保存できると有難いんですよね。
※マスターダークについては下記で解決したので今はRAWファイルで保存できなくても良いかな?と思っています。
自由な選択範囲指定と境界線の自動選択指定
ステライメージ8では、〇と□と楕円の3種類しか選択範囲を指定できないんです。
これをPhotoShopみたいにペンツールで自由に選択範囲を指定できるようになると凄く画像処理が簡単になると思うんです。
これって過剰な画像処理な気もするので悩むところですが、こういうのがあると初心者的にも思い通りに色合いなどを変えれると思うんです。
殆どの方は改造カメラを使わずノーマルカメラで撮影しているかと思うのですが、ノーマルカメラは基本的に赤が足りていない。
そこで撮影した赤色部分だけ少し濃くしたりする方が自然な色合いに近づくと思うんですよね。
その時にRGB減算マスクなどでマスクを作っても結構思ったような場所に思ったように色彩を変えにくい。
もし自由な選択範囲を指定できれば、ポイントだけ指定してガウスぼかしを掛けてマスクを作って思った位置に赤色を足したりできる。
また、自動で境界線を選択してくれるようになると星景写真とかでマスクを作るのが簡単になると思うんですよね。
現状でもステライメージだけで新星景写真もできるのですが、こういう機能があると物凄く便利だと思います。
とにかく初心者の方こそステライメージから画像処理を始めると、一番早く基本が学べるんじゃないかと思います。
ほんとに買って良かったです。
まだステライメージ8でやりたいことがあるので、PhotoShopはもう少し後かなぁ。
P.S 現在月額のPhotoShopではなくて、ソフトを単品で購入できる「Corel PaintShop」と言う画像処理ソフトも併用するようになりました。
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double_clusterさんへ
CMOSカメラで2台の反射望遠鏡ですか。
月とか惑星なら25cmF15は凄く良さそうですね!
ステライメージ8は天体の画像処理が1つでかなりいろんな事ができるのでこれから始めるのに凄く良いと思います。
またちょくちょく記事や動画アップしますが、こちらこそいろいろ教えて下さいね。
コメントありがとうございます!
これから、CMOSカメラで、月・惑星の撮像・画像処理を始めようとしています。歴史的な2つの望遠鏡、1923年製25cmF15屈折望遠鏡(公共施設の機材)と1927年研磨の15cmF9.5反射望遠鏡(私物)で、月・惑星像をきちんと残すためです。普段、職場ではWindowsマシンを使っていますが、昔からのMacユーザーですので、画像処理用にWindowsマシンを買いましたが、Windowsマシンの詳しい使用法・さらに画像処理用のフリーソフトの習得と、道のりは遠いなあと思っていました。そんな折、aibouさんの記事のおかげで、迷わずステラナビゲーター8を注文することができました。これからも知識の習得のために、aibouさんのブログを見させていただこうと思っています。貴重な情報を、ありがとうございます。