画像処理

天体写真の前処理パターンと手順~ステライメージ8編~

天体写真の前処理パターンと手順~ステライメージ8編~

天体写真の画像処理はダーク減算やフラット補正などの「前処理」(一次処理)レベル補正やトーンカーブなどの「強調処理」(二次処理)の大きく2つに分かれると思います。

この「前処理」の手順について、今回は3つ程のパターンを記載しておこうと思います。

この記事では一般的な一眼カメラで撮影した天体写真の前処理についてです。

フルオート前処理

RAW形式で「ライトフレーム」「ライトフレームのダークフレーム」「フラットフレーム」「フラットフレームのダークフレーム」を撮影してステライメージ8の自動コンポジットパネルに全て取り込ませて行うフルオートな天体写真の前処理。

ステライメージ8の自動コンポジットパネルにライトフレーム、ダークフレーム、フラットフレーム、フラットのダークフレームを取り込んだフルオートの前処理方法です。

ステライメージ8の自動コンポジットパネルに前処理に必要な写真を全て取り込んだ状態。

この方法はやり方は簡素で良いのですが、1回の処理時間が長い為、位置合わせなどに失敗すると凄く時間が無駄になってしまいます。

各10枚位までならまだ良いですが、各50枚とか各100枚で失敗すると痛過ぎ(´;ω;`)

なので現状この全自動の前処理は行っていないです。

分割前処理

天体写真の分割前処理も同様にRAW形式で「ライトフレーム」「ライトフレームのダークフレーム」「フラットフレーム」「フラットフレームのダークフレーム」を撮影します。

ライトフレームとフラットフレームのマスターダークをそれぞれ作成

その後、バッジ処理で「ライトフレームのマスターダーク」と「フラットフレームのマスターダーク」を位置合わせなしでコンポジットしてそれぞれベイヤー配列状態のマスターダーク(fits)を先に作成します。

ステライメージ8のバッジコンポジットでダークファイルを読み込んでマスターダークを作成している画面です。

ステライメージ8のバッジコンポジットを使用してライトフレームとフラットフレームのマスターダークをそれぞれ作成する。

ステライメージ8でのマスターダーク作成については下記からどうぞ。

フラットフレームをバッジコンポジット

マスターダークと同様にRAWで撮影したフラットフレームをバッジコンポジットしてベイヤー配列状態のfits形式で保存しておきます。

ステライメージ8のバッジコンポジットでフラットフレームを読み込んだ画面です。

フラットフレームをバッジコンポジットしておきます。

ダーク減算とフラット補正

「共有ダーク/フラット補正」を使用して、上記で作成した「ライトフレームのマスターダーク」「コンポジットしたフラットフレーム」「フラットフレームのマスターダーク」を使ってライトフレームをダーク減算&フラット補正を行います。

ステライメージ8の「共有ダーク/フラット補正」にライトフレーム、ライトフレームのマスターダーク、コンポジットしたフラットフレーム、フラットフレームのマスターダークを読み込んだ画面です。

フレームに対してダーク減算とフラット補正を行う。

ライトフレームをRAW現像

上記でダーク減算とフラット補正が終わったベイヤー配列状態のライトフレーム(fits形式)をRAW現像していきます。

ライトフレームも複数あるので、ワークフロー機能を使って「ベイヤー・RGB変換」「ホワイトバランス」「レベル補正」などの処理内容を保存してバッジを実行すれば1回の処理で全部できます。

ステライメージ8のワークフロー機能を使って作業を保存しながらライトフレームをRAW現像している画像です。この後バッジ実行をします。

ワークフロー機能を使って作業を保存しながらライトフレームをRAW現像

ライトフレームを自動コンポジット

ダーク減算とフラット補正、RAW現像が終わった後のライトフレーム(fitsファイル)を自動コンポジットパネルに取り込んで自動コンポジットします。

ステライメージ8の自動コンポジットパネルにダーク減算とフラット補正及びRAW現像が終わった後のライトフレーム(FITSファイル)を取り込んだところです。

ダーク減算とフラット補正及びRAW現像が終わった後のライトフレーム(FITSファイル)を自動コンポジット

簡単前処理

ダーク撮影やフラット撮影をしなくてもホットピクセルを消してフラット補正もできる簡単な天体写真の前処理です。

撮影するのは天体写真のみ。

お手軽なので僕がよくやっている前処理方法です。

簡単ホットピクセル除去+RAW現像

ライトフレームからホットピクセルを簡単に除去します。

やり方はステライメージ8でRAWファイルをベイヤー配列状態で開き、メニュー項目の「フィルタ」内に「ホット/クールピクセル除去」を行います。

ベイヤー配列状態でこの機能を使用すると多くのホットピクセルが消えます。

更に残った僅かなホットピクセルを指定範囲で囲ってガウスぼかしを掛けてます。

これでダーク撮影やダーク減算しなくてもホットピクセルを消去することができます。

この簡易ホットピクセル除去と同時にRAW現像も行い、この一連の作業をワークフローで保存しながら行って全ライトフレームにバッジ処理を実行させてカラー化しておきます。

※僕は使っていませんが、この一連の作業の中で「周辺減光/カブリ補正」機能でフラット補正行っておくと凄く簡単になります。

詳しくは下記からどうぞ。

ライトフレームを自動コンポジット

上記のホットピクセル除去とRAW現像が終わったら自動コンポジットパネルでライトフレームのみコンポジットさせます。

簡易フラット補正

コンポジットを終えた天体写真に簡易フラット補正を行います。

いろんな方法があると思いますが、僕は現状いつもソフトビニングフラット補正を行っています。

このソフトビニングフラット補正はいろいろ試したのですが、コンポジット後に行う方が色カブリも補正されていい感じがします。

トーンカーブで星雲をうまく消すのがポイントですので、慣れると簡単に星だけの天体写真から星景写真までフラット補正ができるようになります。

詳しくは下記からどうぞ。

どの前処理で行うか?

今回はステライメージ8での前処理を3つ程記載してみました。

ステライメージ8

僕は地上固定+星空追尾の星景写真から天体望遠鏡で撮影した天体写真まで全てステライメージ8で画像処理しています。

天体写真を始めた頃は画像処理は強調処理だけだと思っていたいのですが、この前処理をしないと強調処理が思うようにならないことに気が付きました。

なので前処理は凄く重要だなって思います。

本来ならフラットフレームを撮影して、ダークファイルも撮影して、フラットのダークファイルも撮影しなくちゃいけないようですが、これって結構大変。

この面倒さが嫌で僕は現状は簡易な前処理で行っています。

その内厳密な方法との違いがわかるレベルまで達したらやり方を変えようかと思っています。

結局は自分がそこそこ納得できる天体写真が出来上がれば良いのですから、無理に厳密な方法でやる必要もないと思います。

僕のような初心者は自分が楽しいと思える範囲で前処理を行えば良いかと思います。

また別のソフトでの前処理も今後記載したいと思います。

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