ケンコーのポータブル赤道儀「スカイメモS」のスターターキットⅡを購入しました。
一眼レフやミラーレスとカメラレンズで天体を追尾撮影したり、小型の天体望遠鏡にも対応してくれるです。
「ポタ赤」はどれにするかいろいろ悩んだのですが僕の使用用途ではスカイメモSに決定!
実は普通の赤道儀と反射望遠鏡で撮影している合間に、時間が勿体ないので星景写真や星野写真を撮りたかったんです。
これから購入しようか考えている方の為に現物を開封してお見せしておきます。
しばらく使用してから機材レビューも追記しますね。
「スカイメモS」スターターセットⅡの開封レビュー
Kenkoの「スカイメモS」スターターセットⅡを開封して、フルセット機材を開封レビューしていきます。
動画で見る方は下記からどうぞ。
【動画】Kenko「スカイメモS」スターターセットⅡを購入したので開封します!
専用キャリングケース
頑丈で分厚い樹脂製の黒い専用キャリングケースです。
この中に機材一式が入っています。
スターターセットのケースと機材込みで総重量は7.1kg。
ケース単体3.4kgで、機材のみは3.7kgです。
パッチン2ヶ所で開け閉めするのですが、取っ手の間(パッチンの間)に回転させてON/OFFできる丸いボタンがあるのですが、回しても特に何もならない(ロックが掛かる訳でもない)ので使い方がわかりません。
知ってる方はコメント下さい(;’∀’)
キャリングケースを開けるとこんな形で機材一式が収納されています。
キャリングケースのサイズについてのコメントがあったので物差しで計測してみました。
- 【外側】縦36.0cm×横45.5cm×高さ17cm(取っ手も含めた最大のサイズ)
- 【内側】縦29.0cm×43.5cm×高さ15.5cm(内部の空間だけの最小のサイズ)
それでは1つずつ見ていきます。
スカイメモS本体
スカイメモSの本体はレッドボディを購入しました。
赤と黒のツートンで、赤色がワインレッドっぽく濃い赤色だったのでなかなか渋い色で気に入りました。
また質感もツルツルしているのではなくて、ザラザラと言うかこういうの何て言うのかわかりませんが良い感じです。
左側面
スカイメモSの本体左側面はこんな感じ。
極軸望遠鏡の接眼部側から見て左側面は
- ライトLEDボタンとレフトLEDボタン=位置決めのボタンであり、正常に動いているかの有無がライトの点灯の仕方で判断できる
- ポジションスイッチ=南半球時/TIME LAPSE時(逆回転)/北半球時が切り替えられる
- SNAP=別売りのシャッターケーブル用端子でカメラに接続してアプリでリモコン操作ができる
- オートガイド用端子
- モバイルバッテリー用端子=5V USB mini-B端子
右側面
スカイメモSの本体右側面です。
極軸望遠鏡の接眼部から見て右側面には「モード選択ダイアル」があります。
- ★=通常の星追尾モード
- ☀=太陽追尾モード
- ?=月追尾モード
- 0.5=0.5倍速
- 2×=2倍速
- 6×=6倍速
- 12×=12倍速
- OFF=停止
このモードダイアルが軽いので注意が必要と言うレビュー記事をどこかで読んだのですが、確かに軽い気はしました。
でも、ダイヤルが硬いと撮影中に回した時に画角とかズレても嫌だし、この位の方が何となく使い易いかなぁと言う気がしています。
※現状数年使ったレビューとしては、このままで特に気になりませんでした。
上部
スカイメモSの上部です。
ロゴの入った黒いカバーを外すと単三電池4本が入る電池ボックスとなっています。
底面
スカイメモSの底面です。
既に微動雲台のアリガタプレートが取り付けられています。
付属の六角レンチで取り外すと微動雲台や三脚を取付けるU3/8のネジ穴があります。
付属品の変換アダプタをねじ込む事でU3/8→U1/4にできます。
極軸望遠鏡の接眼レンズ側
極軸望遠鏡対物キャップを外すと極軸望遠鏡が見えます。
極軸望遠鏡の対物レンズ側
対物レンズ側には黒いキャップが付いていますが、これを外すとこんな感じ。
このレンズの丸い穴に明視野照明装置を取り付けられるようになっています。
また、この面に「アリガタプレートⅡ」を取付ける形ですね。
本体は単品で購入する事もできます。
白色(シルバー)が一番安い事が多いですね。
微動雲台
スカイメモS用の「微動雲台」です。
上部は先ほど本体底面に付いていたアリガタプレートを取付ける形になっています。
底面は「U3/8」のネジ穴があります。
付属品の変換アダプターをねじ込むことで「U3/8」→「U1/4」に変換できます。
正確に尚且つ楽に北極星に極軸を合わせる事ができるので、微動雲台があると凄く助かりますね。
微動雲台についてはこんな記事も書いています。
微動台座+アリガタプレートⅡ
初代「アリガタプレート」は既に生産終了で現在は「アリガタプレートⅡ」が付いています。
これはセット品で「微動台座」と「アリガタプレートⅡ」に分離できます。
六角ボルト2本があり、付属の4mmの六角レンチで分離することが出来ます。
微動台座
微動台座にはU1/4のオスネジと微動ノブがあります。
微動ノブは別途2mmの六角レンチで取り外して反対側に取り付ける事もできます。
微動ノブを回してカメラを左右に微動調整する事ができます。
星景写真ではあまり必要ないかもしれませんが、望遠撮影する場合はめちゃくちゃ役立つ機材です。
アリガタプレートⅡ
アリガタプレートⅡの底面にはネジ穴があり、バランスウェイトを取付ける事ができます。
また、U3/8のオスネジが2ヶ所ありますので、微動台座を外して雲台などを2台取り付けたりもできます。
後述する明視野照明装置はこのアリガタプレートには取り付けられませんので、通常は極軸調整をしてからアリガタプレートⅡを取付ける形となります。
これについては星景写真などなら問題ないですが、焦点距離が300㎜などの望遠撮影の場合は全ての機材を取り付けた後に極軸調整をしたい方が多いと思います。
その場合は別途アダプターを自作して明視野照明装置が取り付ける必要があるので、アリガタプレートⅡも計測しておきました。
全幅60㎜で溝の幅は20㎜です。
ただ、明視野照明装置を使わなくても極軸望遠鏡の対物レンズ側に弱い光を斜めから当ててやればレクチルは見れますので、これが無くても一応極軸調整は可能です。
明視野照明装置
スカイメモS本体の対物レンズ側に取り付けます。
付属のCR2302ボタン電池を使用し、明るさ調整ボリューム機能があります。
この明視野照明装置は本体にアリガタプレートを取付けた状態では取り付けられません。
※アリガタプレートを取付けた状態で極軸調整する場合は別途アダプターを工作するか、購入するか、若しくは穴の近くでライトを照らすと極軸望遠鏡のレクチルが見えるようになります。
ヤフオクで「スカイメモS アリガタプレート用明視野照明装置ホルダー」などで検索すると1000円程度で売っている方がいらっしゃるので購入しても良いかと思います。
自作する場合は下記の記事などを参考に僕もいろいろ考えて見ようと思います。
バランスウェイト1kg
バランスウェイトは1kgで、アリガタプレート底面にねじ込む事ができます。
ウェイト棒の底面はバランスウェイトが抜け落ちないようにプラスネジとワッシャで脱落防止されています。
ショートプレート
ショートプレートの上部はU3/8のオスネジとなっていて、スカイメモS本体の極軸望遠鏡対物レンズ側にアリガタで取り付けられるようになっています。
アリガタプレートを使わずに本体に雲台を取付ける時に使用するプレートです。
U3/8→U1/4変換アダプター
本体底面や微動雲台底面はU3/8となっているので、三脚などによってはU1/4となっていて取り付けられない場合があるので変換アダプターを使用して取付けます。
4mm六角レンチ
付属の4mm六角レンチです。
アリガタプレートと微動台座を分離したり各所に使えます。
本体を分解したり、微動台座の微動ノブを外す場合などは2mmの六角レンチを使用しなければいけないので、その場合は別途用意する必要があります。
三脚にスカイメモSを載せて一眼カメラを設置してみた
とりあえず手持ちの三脚にスカイメモSスターターセット一式を載せて一眼レフカメラ(PENTAX KP)を設置してみました。
これで望遠鏡で撮影している横でカメラレンズや小型屈折望遠鏡で同時撮影ができるようになりました!
フルセット一式は重量感もあって頑丈でしっかりしていますので、三脚もしっかりした物を使用した方が良さそうです。
専用の三脚もあるので、特にガッチリ目の三脚がない方は考えても良さそうです。
今回は各々単品ではなくスターターセットの方を購入しました。
微動雲台とかアリガタプレートとかバランスウェイトなどの別途代用品をお持ちの方は本体だけでも良さそうですが、別途揃えるならセット品を購入した方がお得だと思います。
とりあえず今回は開封記事だけですが、これから極軸調整や実際に動かしてテストしてみようと思います。
また追ってレビューを投稿しますね。
早く天体写真を撮りに行きたい!
今のスカイメモSのギアは改善されていますよ
一応スカイメモSの改善されているギアの様子の動画も撮ったので下記に貼っておきます。
僕は購入前に「ぼすけさん」の「ケンコー・スカイメモSの長期使用レビュー(レビュー第5弾)のギアのガタがわかる動画10:25~」を見て購入するのを躊躇してたのですが、まぁこのガタは何とか修正できるかなぁと思って購入してみたんです。
それで分解してギアを見てみると改善されてガタがなかったんです!
X(ツイッター)でスカイメモSのギアの事を呟いたところ、こうたろうさんに「発売後の早い時期に改善されています」と教えてもらったんです。
なので、もしその辺りが気になる方がいらっしゃったらどうぞ安心して頂ければと思います。
もしかしたら単なる個体差なのかもしれないですが、万が一不具合あれば購入後にすぐにKenkoさんに連絡しましょう。
保証書も入っていますので安心です。
スカイメモSは広角な星景写真だけではなく、望遠レンズや小型の望遠鏡まで搭載できるホータブル赤道儀なので、星が好きで天文趣味を長く続けたい方に超おススメですよ。
なるほど!とても参考になりました。ありがとうございます。
兎さんへ
キャリングケースの寸法を測ってみました。
【外側】縦36.0cm×横45.5cm×高さ17cm(取っ手も含めた最大のサイズ)
【内側】縦29.0cm×43.5cm×高さ15.5cm(内部の空間だけの最小のサイズ)
物差しで計測したので多少誤差あります。
詳しいレビュー助かります!
できればスカイメモsのキャリングケースの寸法を教えて頂けたら嬉しいです。
とおりすがりさんへ
とりあえず三脚に取り付けてみた感じです。
3wayのまま取り付けるとグラグラするなぁと思ってました。
雲台も今はこれしかないのでとりあえず取付けてみた感じです。
これからいろいろ使って必要な対策をしていこうと思います。
コメントありがとうございます!
余計なお世話ですが、
三脚と微動雲台の間に3way雲台を挟んでおられますが、
たわみの原因になるので、3way雲台は外した方が良いかと思います。
また、カメラを載せている自由雲台は大きい物にされた方が良いかと思います。