トールの兜星雲(NGC2359/Sh2-298)の位置や星図と天体写真や撮影データです。
「トールのヘルメット星雲」「アヒル星雲」とも呼ばれています。
季節は冬でおおいぬ座にある散光星雲。
位置は「おおいぬ座」のα星シリウスといっかくじゅう座のα星の中間位で「赤経07h18m29.1316s/赤緯-13゚13′01.507″」
γ星ムリフェンからは「赤経差+00h14m47.0s/赤緯差+2゚24’22″」でシリウスからは「赤経差+00h33m24.3s/赤緯差+3゚28’43″」です。
明るさは9等級で大きさは「8′」
すぐ西側に重なるように淡い散光星雲IC468があり、NGC2359とIC468を合わせてSh2-298となっている。
中心付近に超高温の巨星HD56925(WR7)がある。
適正焦点距離は単体では800~2,500mm位。
300mm位で撮るとかもめ星雲(IC2177+NGC2327)も視野に入るがトールの兜星雲がかなり小さくなる。
天体情報
名称/種類 | NGC2359(Sh2-298)/散光星雲 |
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和名 | 「トールの兜星雲」「トールのヘルメット星雲」「アヒル星雲」 |
英語 | 「Thor’s Helmet Nebula」「Duck Nebula」 |
トールの兜星雲の位置 | 赤経07h18m31.0s/赤緯-13゚13’08″(J2000) |
HD56925(WR7)の位置 | 赤経07h18m29.1316s/赤緯-13゚13′01.507″(J2000) |
光度/視直径 | 9等級/8′ |
距離 | 11,970光年 |
季節/星座 | 冬の星座|おおいぬ座 |
近くの恒星 | シリウス |
星図 | NGC2359付近の星図(www.astro.cz) |
写真星図
トールの兜星雲(NGC2359/Sh2-298)の位置と「おおいぬ座」付近の天体がわかる写真星図です。
反射望遠鏡
リコーPENTAX KP+ミードLXD55
ISO25600/F5/露出30秒/189枚/FL換算約1157mmと2451mm
上の撮影データ
撮影日時 | 2021年11月05日01時30分23秒~ |
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撮影場所 | フォレストパーク神野山 |
カメラ | リコー PENTAX KP |
レンズ | MEADE LXD55(D=152mm F=762mm)F5:シュミット・ニュートン式 |
フィルター | Kenko スターリーナイトフィルター |
露光時間 | ISO25600/F5/30秒/189枚=総露光時間1時間34分30秒(5670秒) |
NR | off |
焦点距離 | フルサイズ換算約【上】1157mm【下】2451mm |
フラット補正 | ソフトビニングフラット補正 |
ダーク減算 | なし |
コンポジット | 加算平均コンポジット |
赤道儀 | ビクセン SP赤道儀 スーパーポラリス |
自動導入コントローラー | ビクセン スカイセンサー2000PC |
画像処理ソフト | ステライメージ9|Paint Shop Pro 2021 Ultimate |
画像処理方法 | ST9で自動コンポジット→レベル調整→ホワイトバランス→ソフトビニングフラット補正→星マスク→ノイズ処理→デジタルノイズ処理→Corel paintshop版のDeNoise AI(ノイズ低減AI)→恒星周りと星雲のマスク→Lab色彩調整→ミニマムフィルター星雲マスク→Lab色彩調整→ホワイトバランス→トーンカーブ→センサーカブリ調整 |
コメント |
以前にフィルターなしでトールの兜星雲を撮影した事があるのですが、殆ど写ってなかったのでボツとしました。 しかし、今回は同じ機材にKenko「スターリーナイトフィルター」を装着してチャレンジしてみたところ、きっちり写ってくれました!? ノーマルカメラなので赤い部分が少し物足りないですが周辺まで写って嬉しい! IC468は淡いので殆ど写りませんでしたが、次回の目標としておきます。 オートガイドがあればもっともっと露光してモクモクにできるかもしれないですね。 フォレストパーク神野山のような少しだけ光害の影響がある星空スポットで「スターリーナイトフィルター」はちょうど良いと思います。 このフィルターは天体望遠鏡に取り付けておくのが当たり前になってきました。 |